2019起業家スキルUP講座「セブンハット」

起業家スキルUP講座 せと・しごと塾

毎年恒例の起業家ワーク

昨日はせと・しごと塾の「起業家スキルUP講座」でした。

午前中は春日井で伴走型支援のため企業訪問。踵を返し、午後から瀬戸に戻り、産業支援センターへ行きました。

私の担当は14時からでしたが、12期生のみなさんはその前に事務局のガイダンスを受けており、最後に自己紹介タイムがありました。ちょうど間に合い、良いタイミングで会場に入ることが出来ました。

セブンハットとは?

徐々に埋まっていくホワイトボード

写真は恒例のアイデア出しのワーク、セブンハットの風景です。

セブンハットは、エドワード・デ・ボノ博士の考案したシックスハットを「起業家・経営者向けのアイデア出し」にフィットするように、試行錯誤して作ってみた改良版です。

手順は、白(情報)→橙(貢献)→黄(積極的)→黒(問題点)→緑(革新性)→赤(感情)→青(まとめ)という流れとなります。7つの帽子で思考方法を順に変えながら、アイデアを出し、まとめていきます。 最後の青は10分、それ以外はそれぞれ5分です。

セブンハット、7つのルール

セブンハット実施にあたり、ルールをいくつか設定しています。

1.積極的に考え、意見を言う。

2.他者のアイデアを尊重し、場を盛り上げる。

3.全員ペンを持ち、ホワイトボードに記入。

4.黙々と書かず、他の人に伝えながら書く。

5.他者の意見を聞きながら考える。

6.ホワイトボード全体を定期的に眺める。

7.ワーク中は、座らない。

たとえば、よくある(アイデア出しなどの)会議だと、ホワイトボードが1つ置かれて、1人がボードの前で書記をして、あとは机に座っているというスタイルです。これだと、発言→ボード記入の間、みな黙っている感じになるでしょう。その「まったりした時間」が無駄になってしまいます。

1人が書いている間に、別の人も手を動かしアイデアを記入すれば、時間を有効活用できます。だから「 3.全員ペンを持ち、ホワイトボードに記入」というルールを設けています。同時に「 4.黙々と書かず、他の人に伝えながら書く 」ことで、書いている人も別の人の意見が耳に入ってくるという仕組みです。黙々と書いてしまうと、別の書いている人はその人が何を言っているのか、後で見ないと分かりません。その時間がもったいない、ということで「4」のルールを置いています。

みなペンを持ち、複数の人が同時にアイデアや意見を記入します

43分でアイデア出し終了

全部で5分×6+10分×1で40分。帽子と帽子の合間の時間が数十秒ありますが、今回はテンポよく進み、トータルで43分でした。ボード片面で足りないチームが2つ出ました。アイデア出しの潮目の変わった場面もいくつか目撃できて、楽しい時間となりました。

最後にチームごとに発表をします。

以上でセブンハットのワークが終了しました。

おまけ:メンバーの共通項を見つけるワーク

ボードの左上に記入されているのは、「メンバーの共通点」をチーム名にしたものです。セブンハットの開始に先立ち、5分で話し合って決めていただきました。共通点を探すためには、メンバーに質問を投げかけないといけません。そこに必ずコミュニケーションが発生します。

共通点を見つけるときに、誰が話題を切り出すか、もじもじしてしまうこともあります。でも誰かが「血液型は何ですか?」と切り出すと、だいたい一致しないのですが、他のメンバーが次の切り口を考えるきっかけになります。「ああ、こうやって共通点を探せばいいのか」と分かり、「好きな食べ物」「やりたいこと」「出身地」(これまた合わない)などを探すことになります。

5分という短い時間ですが、今回は全チーム複数の共通点を組み合わせていただきました。お互いに適切な質問を投げかけながら、それぞれの個性を知ることが出来たのではないでしょうか。

せと・しごと塾は、同期の塾生さんが集まる場所です。単なる講義であれば、別に集まっていただく必要はありません。せっかく仲間が集まる場所なので、その意味を考え、出来る限り有意義な場にできればと思います。

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