コラムNo.5 経営理念~多くの理念が空虚に聞こえる理由

アップデート: 2010/06/07

みなさまは「経営理念」について、どんなイメージを持っていますか?

「作るのがとても難しい」

「経営理念で飯は食えない!」

「経営理念など作っている暇があったら外に出て営業しろ!」

あまりポジティブなイメージを持っていない方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなみなさまに、どうすれば経営理念が機能するか、お届けしたいと思います。

 

1.経営理念が空虚に聞こえる理由

多くの場合、経営理念は短いキャッチフレーズを使います。

しかしこれだけでは、あくまで理想を言っているだけです。これに「現実の行動」が伴って、初めて経営理念が機能します。

顧客や関係者は、一本芯が通った会社かどうか、判断できます。説得力を増すためには、さらに「なぜこの経営理念を掲げているか」という理由が欲しいところです。その理由は、過去の経験に由来することが多いようです。

経営理念+掲げた理由+行動。これで経営理念を生きたものにすることができます。

 

2.経営理念の効果

経営理念を作り、掲げることにより、次のような効果が生まれます。

会社のスタンス、ミッションを社会にコミットメントする

社員の行動規範を明確にし、社員を動きやすくしてあげる

共鳴する取引先、従業員が出てくる

会社の評判が口コミで広がる

理念によって仕事が舞い込む

経営理念を公表することで、十字架を背負うことになります。

経営理念に則って、襟を正して事業を行う必要が出てきます。経営者自身に対する効果だけでも有益でしょう。さらに従業員や取引先に対しても機能するのが経営理念です。じっくり練り上げる価値があります。

 

3.経営理念を掲げる責任

よくある「お客様第一主義」という標語を考えてみましょう。

非常に重たい言葉だと思いますが、これを見たみなさまは、どう思われるでしょうか?

「本当に自分達を第一に考えてくれているのか? そんなわけはない」と感じましたか?

行動が伴っていれば、その理念を掲げることもよいでしょう。しかし、現実と合っていない標語は、むしろマイナスとなります。それが本当の理念ではないと見透かされてしまいます。

銀行が「お客様第一主義」という理念を掲げていたことがあります。顧客が倒産の危機に追い込まれたとき、会社の資産をなげうってでも助けるのでなければ「顧客第一」ではないかもしれません。むしろ債権回収に動く場合が多いのであれば、この理念は間違っています。

何より、従業員は理念に基づいて行動するのですが、債権回収の担当者は、常にギャップを感じてしまうことでしょう。

経営理念を掲げる以上は、その責任を伴います。社会に対する約束をすることになります。約束を守らないと、信用してもらえなくなります。

 

 4.まとめ~経営理念のトライアングル

「経営理念」「その理念を掲げた理由」「具体的な行動」。この3つが示されたとき、経営理念が生きてくるでしょう。

経営理念・・・

その理念を掲げた理由・・・

具体的な行動・・・

みなさまの会社の理念も、もう一度作ってみませんか?

私も経営理念を織り交ぜた文章を掲げています。ご興味のある方はご覧ください。

Googleの理念も、たいへん参考になると思います。お勧めです。


TOP