これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版 CD-ROM付

アップデート: 2012/04/07

☆著書の紹介をします。

【2】これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版 CD-ROM付

2011年4月初版発行

本書は、契約書と言ってもIT関連分野に特化した契約書をピックアップしたものです。全部で40種の契約書ひな型を揃えました(ひな型づくりには、膨大な時間を要しました)。うち、インターネット上で提供されるサービスの「利用規約」も10種類収録してあります。

ベースになる契約書ひな型がほとんどない中、海外も含めた契約書のノウハウなどを結集し、完成にこぎつけました。

前作の契約書本(旧版)と比べると、150ページ程度増量しています。定価は400円しか高くなっていませんので、私としてはお買い得感があると思っています。

「第5章 実際のIT契約書を読む」では、B to Bの契約書と、B to Cの利用規約のチェック例を挙げています。膨大な条項を細部にわたり、一つずつ解説してあるのが売りです。第5章の80ページだけでも、膨大な時間をかけて原稿を執筆しています。購入された方は、ぜひ第5章をお読みください。

「第6章 IT契約書のつくり方」は、新版と同様に契約書作成方法について解説していますが、B to BとB to Cに分けております。IT関係事業を営んでいる方にぜひお読みいただきたいと思います。また、ユーザーとしてITサービスを利用する方も、目を通しておくといざというときに役に立つでしょう。

●内容 (本書の目次)

 はじめに

 第I編 IT契約書のすべて

 第1章 IT契約とは何か?

 1 契約とは何か
   申込と承諾によって生じた法的効果のある約束
 2 契約書とは何か
   約束したことを文書にしたもの
 3 契約自由の原則
   原則自由だが、制約を知ることも大切
 4 IT契約とは何か
   情報技術を利用した内容の取引に関する約束
 5 IT契約の成立と不成立
   成立時期を契約書・利用規約に明記する
 6 IT契約の終了
   契約終了時の取扱いは通常の契約以上に慎重に
 7 IT契約書の解除
   どのように解除するか、どんな方法があるか

 第2章 IT契約の基礎知識

 1 IT契約を上手に交わす方法1 3つの基本事項を確認
   「合意」、「制限」、「形式」に注意!
 2 IT契約を上手に交わす方法2 自社の置かれた立場を知る
   相手先と自社の立場を見極めること
 3 IT契約を上手に交わす方法3 書面にするか、口頭で済ませるか?
   法律義務・不安の排除・金額などから判断する
 4 IT契約を上手に交わす方法4 B to B取引で起こりやすいトラブル
   技術格差や取引の長期化が要因
 5 IT契約を上手に交わす方法5 B to C取引で起こりやすいトラブル
   契約書を読んでもらうための工夫が必要
 6 IT契約に付随する知識1 特定商取引に関する法律(「特定商取引法」)
   法律により契約が制限されているものがある
 7 IT契約に付随する知識2 個人情報保護法
   対応に慎重さが不可欠、取扱いには細心の注意を
 8 IT契約に付随する知識3 下請法
   親事業者の禁止行為に注意!
 9 IT契約に付随する知識4 労働者派遣法─派遣か、請負か?
   指揮命令など、業務管理の仕方が変わってくる
 10 IT契約に付随する知識5 著作権法
   誰が著作権をもつのか

 第3章 IT契約の注意点

 1 ID、パスワードを発行する場合
   取得から利用終了までを時系列で示す
 2 文章を投稿させる場合
   ルールを定めて禁止事項を明確にする
 3 画像を投稿させる場合
   著作権の帰属、著作者人格権の行使・不行使
 4 第三者のサービスを前提とする場合
   当該サービスについて保証を行うかどうか
 5 オープンソースソフトウェア(OSS)を使う場合
   著作物の帰属、保証範囲、保守内容をチェック!
 6 ネットショップとして商品を販売する場合
   特定商取引方に基づく表示をする
 7 データ販売をする場合
   再配布の危険性と著作権の帰属に留意!
 8 年齢確認を要する場合
   適正な販売のために本人確認のルールをつくる
 9 利用規約を変更する場合
   利用者に納得のいく方法でスムーズな対応を
 10 サービスを終了する場合
   取引が終了しても安心できる環境をつくる

 ■コラム1 印鑑を押し間違えてしまったら

 第4章 IT契約書の読み方?条項集

 0 契約書を構成する要素「条項」を知る
   契約書の品質向上のために条項を活用する
 1 定型条項 1目 的
   契約を前向きに捉えるための指標
 2 定型条項 2定 義
   契約書上で使用する言葉の意味を定める
 3 定型条項 3商品、サービスの内容
   できるだけ具体的に記載する
 4 定型条項 4契約期間
   有効期限の設定、自動更新の有無を記載する
 5 定型条項 5価 格
   誰が見てもわかるように金額の内容を明記する
 6 定型条項 6支払方法
   契約締結前に明確な取り決めを行う
 7 定型条項 7通知方法
   お互いにとってよりよい方法を契約書上に示す
 8 定型条項 8債務不履行
   契約上の義務を果たさない場合、どうするか?
 9 定型条項 9中途解約
   自社の側から中途解約できるのか?
 10 定型条項 10期限の利益喪失
   期限の利益喪失条項が公平かどうかチェック
 11 定型条項 11契約の終了
   契約終了後の対応についてしっかりと定めておく
 12 定型条項 12損害賠償
   契約違反についてのペナルティを決める
 13 非定型条項 13納 品
   商品の引渡しと検収はセットの規定
 14 非定型条項 14瑕疵担保責任
   発見された瑕疵の責任をいつまで負うか
 15 非定型条項 15保 証
   契約書や利用規約を最初の段階で確認する
 16 非定型条項 16産業財産権
   特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4つ
 17 非定型条項 17著作権
   著作権の帰属、著作者人格権の行使・不行使
 18 非定型条項 18秘密保持
   秘密保持条項でリスクを回避する
 19 非定型条項 19個人情報保護
   取引を安全に進めるために個人情報を管理
 20 非定型条項 20個人情報の利用
   情報を何に使うのか具体的に明示する
 21 非定型条項 21ユーザIDの管理
   利用者がIDを適正に利用するためのルール
 22 非定型条項 22下請、再下請
   情報の管理と品質の安定・向上のために
 23 非定型条項 23免 責
   責任を負わなくてもいいケースを明示する
 24 非定型条項 24禁止行為
   違反したときのペナルティ(契約解除、損害賠償)
 25 非定型条項 25法令遵守
   IT契約はさまざまな法律によって規定されている
 26 ボイラープレート 26不可抗力
   「万が一」の状況に備えてリスクを分散させる
 27 ボイラープレート 27権利の譲渡
   権利譲渡による情報の流出に注意する!
 28 ボイラープレート 28完全合意
   あいまいな取り決めを排除する
 29 ボイラープレート 29裁判管轄
   もめごとが起きたときにどこの裁判所で争うか
 30 ボイラープレート 30準拠法
   契約書に適用される法律(国・州)を定めておく
 31 ボイラープレート 31契約、規約の変更
   対象の契約書を特定して変更点を明記する
 32 ボイラープレート 32複数言語の取扱い
   ことばの違いから発生するトラブルを防ぐ

 ■コラム2 契約書アレルギーをなくす方法

 第5章 実際のIT契約書を読む

 1 IT契約書をチェックする
   B to B契約、ホームページ制作・保守契約書の事例
 2 条項をチェックする1
   チェックシートに条項を当てはめる
 3 条項をチェックする2
   疑問点・修正点を探す
 4 条項をチェックする3
   記載されていない条項を探す
 5 実際に契約書をチェックする1
   契約書に書かれていることをチェック
 6 実際に契約書をチェックする2
   仕様書に書かれていることをチェック
 7 実際に契約書をチェックする3
   契約書に書かれていないことをチェック
 8 契約書を修正する
   チェック内容を反映し、完成させる
 9 利用規約をチェックする1
   B to C利用規約のチェック(コミュニティサイトの事例)
 10 利用規約をチェックする2
   利用者からみた問題点の解決
 11 利用規約をチェックする3
   ユーザの懸念を払しょくできているか

 ■コラム3 英文契約書 “will” と “shall”

 第6章 IT契約書のつくり方

 1 B to B契約書のつくり方
   14段階の契約締結プロセス
 2 B to C利用規約のつくり方
   交渉せずに文面をつくるむずかしさ

 第II編 よく使われるIT契約書ひな型40

 第1章 よく使われるIT契約書のひな型30

  1.ソフトウェア制作委託契約書(受託者側有利)
  2.ソフトウェア制作委託契約書(委託者側有利)
  3.ソフトウェア制作委託契約書(請負、準委任混合型)
  4.労働者派遣契約書
  5.ソフトウェア制作委託契約書(下請取引)
  6.携帯電話向けアプリケーション制作委託契約書
  7.パッケージソフトウェア販売契約書
  8.ソフトウェア販売代理店契約書
  9.SOHO事業者への業務委託契約書
 10.ホームページ制作・保守契約書
 11.ホームページ制作契約書(デザインのみ)
 12.ホームページ制作・保守契約書(WordPress)
 13.ホームページ素材売買契約書
 14.ホームページ保守契約書(更新業務あり)
 15.ホームページ譲渡契約書
 16.ECサイト制作運営代行契約書
 17.ドメイン・サーバ契約代行契約書
 18.ドメイン譲渡契約書
 19.デザイン制作契約書(商品化も可とする契約)
 20.映像制作契約書
 21.ASPサービス利用契約書(オンラインで利用するアプリケーション)
 22.インターネット広告代理店契約書
 23.コンテンツ提供に関する契約書
 24.著作権譲渡契約書(ソフトウェア)
 25.データ入力業務委託契約書
 26.変更契約証書(金額以外変更)
 27.変更契約証書(金額変更がある場合)
 28.秘密保持契約書
 29.SEOサービス契約書
 30.ITコンサルティング契約書
 
 第2章 よく使われるIT利用規約のひな型10

  1.ネットショップ利用規約
  2.フリーウェア利用規約
  3.コミュニティサイト利用規約
  4.SNS利用規約
  5.アフィリエイトサービス利用規約
  6.ドロップシッピングサービス利用規約
  7.特定商取引法に基づく表示
  8.情報利用に関する規約
  9.プライバシー・ポリシー
 10.マッチングサイト利用規約

 ■ひな型、CD-ROMご利用上の注意点
 ■参考文献一覧
 ■索引

●少し本の中身をご紹介! 

これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版 

利用規約のチェック!

本書の目玉でもあります。長い長い利用規約の逐条解説を記載しています。かなり細かいです。

これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版

利用者から見た疑問点が解決されているかどうかをチェックします。 

これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版

各条項に解説を加えています。 

これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版

B to B 契約書の作り方。

新版同様、流れを体系化しています。 

これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版

B to C 利用規約の作成方法も解説しています。このあたりを詳しく解説している書籍はおそらくなかったので、参考になるのではないかと思います。将来的には類似書は増えていくと思いますが。

これ1冊でわかる 契約書の読み方・つくり方 IT版

ひな型「コミュニティサイト利用規約」。サイトオーナー様の参考になれば。
他にも30種の契約書、10種の利用規約を用意しています。

ひな型の制作に湯水のごとく時間を使いました。業務で行うように、普通に40種の契約書をつくったというわけです。頑張りました!

 

●コメント
IT版の執筆は、私にとって大きなチャレンジでした。知識のインプットは、特に海外の契約事情を参考にさせていただきました。

また、契約書作成プロセスの部分は、海外の大学院で使用しているテキストの優れた部分をさらに凝縮し、日本に合った形にしたつもりです。日本の契約実務、現場で利用価値のある形態に仕上げましたので、一度ご覧いただければと思います。

新版と同じように、契約条項として32種を用意しました。チェックシートを活用することにより、契約書・利用規約作成品質が飛躍的に向上することでしょう。

ぜひ本書をご活用下さい。

 

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