2012/04/04

オークションの通信販売免許交付

おはようございます。小坂です。

お酒の免許の中でも、少し変わった免許があります。私の事務所でも初めて扱ったのが「オークション販売」の通信販売免許です。

仕入先が一般個人などで、販売はオークションを通じて、これまた一般個人向けに行うものです。

●通常の通販免許との違い このオークション販売の免許、簡単には交付されません。インターネットの酒類販売と何が違うのか、以下に簡単に記載します。

1.税務署限りの案件ではない
通常の通信販売免許は、管轄の税務署限り、税務署の判断で免許が交付されます。もちろん、法や通達で定められた要件を満たしていることが前提ですが。ところが、オークションに関しては、国税局までお伺いを立てることが必要になることもあります。申請してから免許の交付まで、余分に1か月程度時間を要することになります。

*実際、当事務所で扱った案件も、2か月と24日かかりました   都心部の税務署でしたが、初めての案件だったそうです。

2.取扱いが「輸入酒」に限定される
新規で通信販売免許を取得したときに、国産のお酒でも、取扱数量が一定以下であれば扱うことができます。ところが、これは製造元の証明書が得られる場合です。一般個人から買取を行うようなオークション免許を想定していると、当然ながら製造元の証明書を取得することはできません(製造元から一定数量を買うのであればともかく)。 従って、必然的に輸入酒に限定されることになります。そのような条件が付されることになります。その際に、「輸入酒であることをどうやって証明するか、買取時にどのように判断するか」という方法まで申請書に添付しなければなりません。

3.同一人物から2回以上購入できない
これは驚く方も多いのではないでしょうか。でも酒税法を考慮すれば当然のことです。反復継続的に酒類を販売する場合は、酒販免許を要するからです。事業者でない限り、酒販免許をわざわざ申請している個人の方はいないでしょう。ですから、「1回だけ」しか販売できないのです。「どうやって2回目ではないことを買取時に確認するか」という対策も必要となります。社内のデータベースも必要となるわけです。これも準備しなければなりません。そして、2回目の買取ができないとなると、必然的に取扱いロットが小さくなり、ビジネスとして旨味がなくなってしまうということになります。この点から、免許取得を断念される方が多くいらっしゃいます。

4.買取の査定方法
酒税法では、基本的に酒類販売が適正に行われることを期待しています。極端にダンピングして販売することを歓迎していません。そこで、買取時と販売時に、適正な価格設定ができるのか、その方法についてもチェックが入ります。買取時に、持ち込まれた酒類の査定方法がどのようになっているか、免許申請時に説明が求められます。もちろん、実際に買取をする際のオペレーションがある程度確立されていないと、説明できないでしょう。

5.未成年者でないことの確認(買取時)
酒類製造者や酒販業者から購入するわけではないので、買取時に相手方が未成年者でないことを確認しなければなりません。このための措置も必要です。買取スタッフが確認できる方法を税務署に説明しなければなりません。

その他にも、あれこれと資料や説明を求められることがあります。 オークションの免許はかなりハードルが高いことが分かります。

最初にアポを取って事前相談に行った際には、こちらから「これは通達ではこのように書かれていますよね?」などと突っ込み、その後上席がいらっしゃってようやく話が進んで行きました。イレギュラーな案件は、そうなりがちです。

私がお客様からお話を伺った段階で「それはどうにもならない」と判断できるような案件については、その場で「お引き受けできません」と謝絶しますが、条件を整えていただけそうな場合については、管轄税務署と細かく折衝をして、免許取得に向けて動いていくことができます。

上記の案件は、無事に免許交付となり、お客様もしっかり管理体制を作ってくれましたので、私も嬉しく思っています。

酒類販売免許申請代行の報酬はこちらをご覧ください

小坂行政書士事務所へのお問い合わせ
Get Adobe Flash playerPlugin by wpburn.com wordpress themes