2025年の4月中旬から急激にAIが進化しているのを実感しますが、6月に入ってまた一つ新しい機能を知りました。Geminiの音声概要の生成です。
今年度、既に何回かAI活用講座の予定が決まっておりますが、そのパワポ資料をもとに、Geminiに内容をまとめてもらいました。この機能がいかなるものか知らない状態で音声概要の生成を試みたところ、こんな感じに仕上がっていました。
◆Gemini Deep Diveによる音声概要まとめ(凄)
凄くないですか??これ。
男性と女性の対話形式で、このパワポ資料を見て客観的に話を展開しているではないですか!
ちなみにパワポの1枚目はこんな感じになっています。
単に書かれている言葉をまとめてくれる程度に考えていたのですが、想像を遥かに超える内容でした。しかも、日本語が実に堪能です。講義開始前にこの音声を流しておくのも面白そうですね。早速今週1件講座があるので、試してみるかもしれません。
ゆくゆくはラジオショッピングやCMサイズのトークが生成できるようになるかもしれません。
現在の機能では、まずファイルをアップロードして、その後音声概要の生成ボタンを押すと、音声ファイルを作ってくれるようです。単にプロンプトで「音声概要を生成して」と言っても、文字がまとめられるだけでした。
と、衝撃を受けたお話を紹介しました。
肝心の講座は、下記となります。これもまた、AIにまとめてもらいました。実際の資料にない言葉遣いも入っておりますが、第三者がこの講座を紹介するような言い方になっていました。
小規模事業者のためのAI活用講座 ~AIツールによる業務改善と事業展開~
「AIは難しそう…」「うちのような小規模な事業者でも活用できるのだろうか?」
このような疑問をお持ちの小規模事業者の皆様へ。この講座では、日常業務にAIツールを導入し、事業運営を効率化していくための具体的な方法を分かりやすくご説明します。AIは今や大企業だけのものではありません。活用方法を理解すれば、小規模事業者様にとっても頼れるツールとなります。
有限会社起業経営研究所が(の代表、小坂英雄が)、これまでに30,000件を超える起業・経営相談で培った知見に基づき、実務に役立つAIの活用方法をお伝えします。
このような方におすすめします
- 人手不足の解消や業務の効率化を図りたい経営者の方
- 新しいマーケティング手法や販路開拓のヒントを求めている方
- 事業計画や各種資料作成にかかる時間を短縮したい方
- 補助金申請の準備を効率的に進めたい方
- 自社の強みを的確に把握し、効果的に伝えたい方
- AIに関心はあるものの、具体的な活用方法が分からない方
講座内容(AI活用例)
この講座では、ChatGPT、Grok、GeminiといったAIツールを実際に用いながら、以下のような業務課題へのアプローチ方法を学びます。
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マーケティング戦略の立案支援
- 従来、多くの時間を要していた市場調査や販促企画の立案。
- AIに相談することで、自社の状況に合わせたマーケティング手法のアイデアを短時間で複数得ることができ、具体的な行動計画に繋げやすくなります。
- (例:陶磁器作家のオンライン販売強化策として、ECサイトの活用や百貨店での常設展示など、AIが具体的な販路拡大のアイデアを提示 )
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売上向上に繋がる新メニュー開発のヒント
- 「猛暑で客足が減少した…」といった状況下で、従来は時間をかけた議論が必要だった新メニューの考案。
- AIは、店舗のレビューサイトの情報を基に、顧客のニーズを考慮した具体的な新メニュー案(材料、想定原価、調理法、提供価格案、アピールポイントまで)を迅速に提案します。
- (例:焼肉店向けに「レモン冷麺」や「ピリ辛冷しゃぶサラダ」などを提案 )
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商品・サービス名のアイデア創出(ネーミング)
- 商品コンセプトや開発者の想いを反映するネーミング作業。従来は多くのキーワードを元に長時間かけて検討していました。
- AIに商品概要と16の異なる視点(例:見た目、機能価値、語呂合わせ等)を伝えることで、短時間で160種類ものネーミング候補を生成。発想の幅を広げます。
- 商品コンセプトや開発者の想いを反映するネーミング作業。従来は多くのキーワードを元に長時間かけて検討していました。
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市場調査・商圏分析の効率化
- 融資や補助金申請に欠かせない市場調査。従来は情報収集に多くの時間を要していました。
- GrokやGeminiなどのAIツールを活用すると、特定の市場規模の推定や将来予測も行うことができます。
- MieNaなどの商圏分析データとAIを組み合わせることで、より具体的なメニュー提案や事業戦略の立案に役立てます。
- 融資や補助金申請に欠かせない市場調査。従来は情報収集に多くの時間を要していました。
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客観的視点を取り入れた事業計画評価
- 「この事業計画で進めて大丈夫だろうか?」という懸念に対し、従来は相談担当者の経験則に頼る部分がありました。
- AIに事業計画書や商圏データを読み込ませることで、収益モデルの試算、リスクや課題の分析、競合状況などを客観的に評価し、多角的な意見を得ることができます。
- 「この事業計画で進めて大丈夫だろうか?」という懸念に対し、従来は相談担当者の経験則に頼る部分がありました。
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補助金申請準備のサポート
- 時間のかかる経営計画書の作成や、公募要領の審査基準への適合。
- AIに計画書案や公募要領のPDFを読み込ませることで、審査基準に照らした評価、改善提案、加点要素の強化など、申請準備をサポートします。
- (例:「新たな価値の創出」といった記述が難しい項目についても、AIが具体的な文章案を提示 )
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自社の「強み」の発見と明確化(強みの言語化)
- 自社の強みを客観的に把握し、分かりやすく表現することは容易ではありません。
- 顧客レビューのAIによる分析や、AIとの対話を通じて掘り下げることで、具体的で説得力のある「強み」を言語化する手助けをします。
- 自社の強みを客観的に把握し、分かりやすく表現することは容易ではありません。
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ターゲット顧客に合わせたInstagram投稿文案作成
- SNSの投稿文作成や適切なハッシュタグの選定は悩ましい作業です。
- 対象とする顧客層(例:10代女性、健康志向のヴィーガン層など)に合わせた投稿文、ハッシュタグ、さらには効果的な絵文字やフォントに至るまでAIが提案します。
- SNSの投稿文作成や適切なハッシュタグの選定は悩ましい作業です。
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チラシの構成要素の検討
- チラシのデザインや文面について、より効果的なものを追求したい。
- AIに対象顧客や商品・サービス情報を伝えることで、キャッチコピー、魅力の伝え方、価格の示し方、行動を促すフレーズなど、チラシに必要な要素を具体的に提案します。
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顧客向けメール作成の効率化
- 状況に応じた適切なメール文面の作成は、時間と手間がかかることがあります。
- AIが、丁寧な依頼文から事務的な確認連絡まで、様々な状況に応じた複数のメール文案を提案し、作成業務を効率化します。
- 状況に応じた適切なメール文面の作成は、時間と手間がかかることがあります。
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価格改定検討時の判断材料提供
- 原材料価格の上昇などに伴う価格改定は、経営者にとって重要な判断が求められます。
- AIに商品リストと現在の価格を提示することで、価格変更による顧客離れの可能性予測や、商品ごとの適切な価格変更幅、顧客への告知方法など、多角的な情報を提供します。
- 原材料価格の上昇などに伴う価格改定は、経営者にとって重要な判断が求められます。
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契約書に関する条項検討の参考情報
- 契約書の特約条項作成や、自社に不利な条文の確認は専門知識を要し、時間や費用もかかります。
- AIに相談することで、必要な条項の例や、既存契約書に潜むリスクの指摘など、専門家へ相談する前の情報整理や参考意見として活用できます。
- AIによる契約書関連の助言は、あくまで参考情報として捉え、最終的な判断は専門家にご相談ください。
- 契約書の特約条項作成や、自社に不利な条文の確認は専門知識を要し、時間や費用もかかります。
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業務効率を上げる便利なAI連携読取ツールの紹介
- 紙媒体の資料を再度手入力したり、スキャンしたりする作業に時間を費やしていませんか?
- Microsoft LensやGoogle Lensといったスマートフォンアプリを使用すれば、紙の書類を簡単にスキャンしてPDF化し、文字情報をテキストデータとして取り込むことができます。これにより、AIツールへの情報入力がスムーズになり、翻訳や読み上げ機能も活用できます。
- 紙媒体の資料を再度手入力したり、スキャンしたりする作業に時間を費やしていませんか?
講師紹介
小坂 英雄 (HIDEO KOSAKA) 有限会社起業経営研究所 代表取締役 1996年 京都大学経済学部卒業後、株式会社東海銀行入社。 2003年に有限会社起業経営研究所を設立し、代表取締役に就任。同年、小坂行政書士事務所代表にも就任。 愛知県瀬戸市「せと・しごと塾」塾長、あま市「AMA創業塾」塾長などを歴任し、各地商工会議所・商工会連合会にて創業支援マネージャー、経営支援コーディネーター、エキスパートとしても活動。 2003年の開業以来、30,000件を超える起業・経営相談に対応してきた経験を持ちます。 相談業務においては、AIを「多くの情報を提供すること」と「情報提供の迅速化」に活用しています。
AI活用における注意点
AIは非常に有用なツールですが、万能というわけではありません。講座では、以下の点にも触れ、安全かつ効果的にAIを活用するための留意点についてもお伝えします。
- 情報の正確性: AIが生成する情報は必ずしも正確とは限らず、事実と異なる内容を含む場合があります。
- 情報の最新性: AIが参照する情報は最新ではない可能性があり、古い情報に基づいて回答することがあります。
- 機密情報の取り扱い: 個人情報や顧客情報などの機密性の高い情報は、AIに入力しないように注意が必要です。
- 法的問題など: 生成された名称が既存の商標を侵害したり、コンテンツが著作権を侵害したりするリスクについて理解しておく必要があります。
おわりに
AI技術は急速に進化を続けており、今後のビジネスのあり方に大きな影響を与えると考えられます。 この変化を的確に捉え、AIを有効に活用することで、小規模事業者様ならではの新たな価値の創造や、業務時間の有効活用が期待できます。この講座が、皆様の事業発展の一助となることを願っております。ご参加をお待ちしております。
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こんな感じにまとめてくれました。
とてつもなく進化のスピードが速く、利用する側にとってはエキサイティングなのですが、恐ろしさも感じます。私のように相談者に対して情報提供・アドバイスするような立場の職種は、かなりの部分AIが代替していくことになるかもしれません。
今のところ、AIを武器として活用しつつある段階と思っていますが、当たり前のように大半の人がAIを活用する時代になるまでに、改めて自分自身の存在意義を確保しておかないと、大変なことになりそうです。
差しあたり、講座依頼や経営の個別相談でご縁のあった方の生産性を少しでも上げられるように、私も日々情報収集していきたいと思います。でも、ここまで楽しいと思って利用するツールはなかなかないので、本当にありがたい限りです。