2025年度 第9回かすがい創業塾開講（春日井商工会議所）

週末の4/19（土）から、春日井商工会議所にて「第9回かすがい創業塾」がスタートしました。第1回から第9回まで私が講師を担当させていただいております。昨年までは5日間の講座でしたが、今回から6日間と、1日多くなりました。スケジュールはこんな感じです。

私の創業塾は、テキストが多いのが特徴で、今回は以下のような資料を準備しました（私の担当分のみ記載）。

＊配布資料の数々（一部は手元資料です）

１．起業の50ステップ
２．ビジネスモデルシート
３．マーケティング手法いろいろ
４．市場情報評価ナビMieNaを活用した商圏分析
５．組織形態の比較
６．株式会社のつくり方
７．株式会社設立補足資料（法務省の記入見本）

＊全部で300ページ超です（2分の1、両面で参加者1名につき80枚ですね）。担当者のみなさま、いつも印刷の手配ありがとうございます。

それでは、1日目の講座の一部をご紹介します。

◆起業の50ステップ

「起業の50ステップ」の表紙は娘のAI作品です。私が原形を生成しましたが、これを気に入って使用しています。次の創業塾から少しバージョンを変える予定です。

◆目次

目次はこんな感じで、50項目用意しています。日頃の経営相談の中で相談の多いものを「似たような相談が何回も来るならまとめておこう」と考えたのがテキスト作りのきっかけです。これで16 Editionとなりました。初期のバージョンと比較すると、もはや原形をとどめていません。

◆起業マップ

個別相談でよく使用する「起業マップ」です。その中でも、マーケティングの部分をお話しすることが多いです。手を尽くして売上向上を模索したけれども、もう何をしたらよいか分からない、というお悩みを多く聞いたので、それに対して「まだまだやれることはあるよ！」と示すためのツールです。現在はこれに加えてAIも活用して、どんなことをしていくか、幅広く提案できるように心がけています。

◆起業家に必要なもの

「起業家に必要なもの」は、数多くの起業家と接してきて、どんなことをするとよい結果を生みやすいか、またその逆となってしまう場合などの説明に使用しています。起業家の心構えのような内容ですが、具体例を挙げながら、持ち時間の範囲内で説明します。前半部分は１，２，３，９について触れました。

後半部分は１１だけ触れました。元はスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での講演内容です。ちょっとしたことがきっかけで現在に繋がっているという私自身の事例を挙げて説明しました。ご興味がある方はぜひ聴いてみてください。私はとても好きで、累計100回以上聴きました。

参考：スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学でのスピーチ

◆ChatGPTを活用した事業計画書作成

2024年の7月から、本格的に事業計画書作成×AIというテーマを採り入れています。強みを引き出す際に対話してもらったり、ネーミングを160種考案してもらったり、様々な活用を提案しています。市場調査や顧客ニーズの仮説を立てるなど、現在もAIが進化していますので、経営相談を受けながら、どんなことに使えるか模索している毎日です。次の画像のように、マーケティングの手数を増やすのは効果的です。特に創業塾で作成する事業計画書は、マーケティングの部分が手薄（タンパク）になりがちです。以前からどのようにすれば多様なマーケティングを検討してくれるかを考えていましたが、AIは一つの結論かもしれません。固まった頭を開放して、みなさまの選択肢を増やしてくれるでしょう。

◆市場調査

DeepSearch、すごいです。Grokは旧Twitterのサービスで、Googleアカウント等があれば無料で利用できます。持続化補助金等で市場規模や市場動向に触れる際に、統計データがなく苦労された方が多いのではないでしょうか。AIが統計データを探してくれて、なければ市場規模を推計してくれます。

ちなみにGrokはAIの思考回路もさらけ出してくれます。独り言のようにぶつぶつ語りながら回答を用意してくれます。事業がニッチな分野である場合、少し大きな業界の数値の「〇％」と仮定して市場規模を考えてくれます。例えばベーグルであれば、パンの業界全体の数％、などという感じです。この部分はみなさまの感覚で修正しても良さそうです。

◆融資について

創業融資について、少し時間があったのでテキストの解説をしました。最近の傾向としては、飲食店開業に際して、経験が０、もしくはあまりない場合はとても厳しい融資審査となっている印象があります。

◆起業家体験談（ふたばプロジェクト 鈴木二葉さん）