かすがい創業塾 3日目(事業計画作成ワーク)

かすがい創業塾3日目 事務所ニュース

昨日はかすがい創業塾3日目でした。

かすがい創業塾3日目

(写真は後半の税務講座 税理士の北林先生、ありがとうございました)

 

前半は、創業の事業計画書作成のワークの時間です。事業計画書は多岐にわたり構想を練っていきますが、実際に動いてみないとイメージが沸かないものです。

その中でも事業計画書に記述するのが難しい項目が「市場」です。市場動向、市場規模、例えば「自動車業界」という大きな業界だと統計もありますが、「地域限定の自動車整備業務」などとなると、

いったいどれくらい市場規模があるのか、大きな市場データを取得してもピンときません。

今までは、私もこのような比較的小さい領域の市場調査はたいへん困っていたのですが、4月からAIを活用すれば、ある程度信頼できる情報を入手できるようになりました。

◆Grok3のDeepSearch

例えば、私の住んでいる瀬戸市では、陶磁器関係の事業者が多いのですが、陶磁器業界では、販売に関する統計を取るのを国はやめてしまいました。生産額のみとなっています。

24年の陶磁器製台所・食卓用品の生産額は2.3%減の261億円食器をはじめとする生活用陶磁器を製造する業界。一般財団法人・日本陶業連盟によると、2024年の陶磁器製台所・食卓用品の国内生産額は前年比2.3%減の261億1400万円だった。2010年には400億円近くあった。消費者の嗜好が多様化するなか、輸入品を中心に低価格の食器・生活用陶器が出回り、市場は2000年以降、大幅に縮小した。ただコロナ後の21年以降は3年連続で増加した。
日本の陶磁器の産地は、有田、伊万里、九谷など陶石を砕いた粉を主原料にする磁器、美濃、益子、萩、笠間などの陶器、備前、常滑、信楽などの炻器(せっき)など全国に約30ある。このうち美濃焼は家庭などで身近な量産陶器の生産が主力で、国内産陶磁器の出荷額の半分を占める。(2025/04/23調査)

 

これでは、生産したものが売れているのかどうか分かりませんし、どの程度の市場規模かも想像がつきません。そこで、Grokに推定してもらうのです。しかも、かなり限られた領域のことも、とりあえず聞いてみます。(DeepSearch推奨、無料版でも制限はありますが使えます)

こんな風に、マーケットとしては業界全体から見て相当小さい分野のことを、推計してくれるのを期待しながら、プロンプトを打ちます。すると、こんな回答が得られました。

作家の市場規模が5~10%とあります。これは推定なので、実際に肌で感じている数字がもっと小さいと思えば、3%などと保守的に考えればよいと思います。このような「狭い市場」の検討が相当難しく、それを検討する時間と比べて著しく成果が小さいので、今までほぼ放置されてきたのだと思います。

でもAIですぐに試算してもらえる良い時代になってきました。

まずはみなさまの事業領域を聴いてみて、どの程度の可能性があるか、市場規模を見てもらうと、その後のアイデアもいろいろ浮かんでくることと思います。

特に、みなさまが「思い切った投資をする」と考えている事業計画をお持ちであれば、飛び込む領域がそれに見合うものであるかどうか、しっかり情報収集して判断なさるのが良いでしょう。

数千万円をかけて土地建物を買って、何十年も腰を据えて事業を行いたい、という時は、それに見合うリターンが得られるのかどうか、真剣に考えなければなりません。そんな時に、数分もあればちょっとした判断材料をもらえます。ぜひご活用ください。

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