2006/05/22

No.006 【25-2 代理人attorneyの役割】契約書のドラフティング25の考え方

●ドラフティングの基本(2/25 代理人attorneyの役割)

An attorney is almost always a salesman. We are advocates for our clients whether we are practicing in the courtroom or not. When drafting a contract we are persuading the other party to sign now and to perform voluntarily later, and we are persuading a later court to enforce the contract if the other party does not comply.

代理人(弁護士attorney)はたいていセールスマンのようなものです。我々(代理人)は、クライアントの擁護者であり、それは法廷内で実行しているかどうかを問いません。契約書をドラフティングするとき、我々は次の2点(二者)を説得しようとしています。

(1)現時点で取引の相手方にサインしてもらい、後で自発的に(契約書に従って)行動してもらうこと(相手方)。

(2)取引の相手方が契約を遵守しなかったときに法廷に対し、契約書に効力を持たせるための説得材料にすること(法廷の裁判官)。


George W. Kuney
"The Elements of Contract Drafting" P.48





●弁護士と行政書士
ちなみに、日本の法律上、我々のような「行政書士」は(2)の機能を持ちません。従って、争う可能性の高い契約に関しては、最初から弁護士にドラフティングしてもらうのが良いでしょう。行政書士はトラブルの間に入って問題解決をすることがほとんどできないと言ってもいいでしょう(できるのは内容証明郵便などの文書を作成することくらいでしょうか)。

だからといって、我々が契約書を作らないかというと、それは違います。契約当事者の要望を文面に落としてあげることは重要な役割だと考えています。

その上で、考えられるリスクを洗い出したり、要求と妥協のさじ加減をクライアントとお話ししたりしながら契約書を練っていくのです。

そもそも合意していなければ、どんな契約書であろうとトラブルは起こります。
だから、合意していることを書面にし、取引を開始していただくことが大事になるのです。


*25個のうち2番目でした。あと23個ありますよ。
契約書WEB

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