アイデア出しグループワーク「セブンハット」と創業の話

セブンハット せと・しごと塾

本日はせと・しごと塾の講座を担当しました。(久しぶりの投稿です)

みなさまお久しぶりの投稿になります。今日はせと・しごと塾の第15期の講座「創業に向けて」と「起業家スキルアップ講座」を担当させていただきました。外部から視察の方もいらっしゃいました。自治体の起業支援の取組として参考になれば幸いです。

◆コロナ期に控えていたグループワーク「セブンハット」
さて、12-15時の中で2つのテーマを扱うという事で、メインイベントである「セブンハット」を先に持ってきました。セブンハットは、シックスハットの変形バージョンで、短時間でビジネスアイデアを創出する思考フレームワークです。せと・しごと塾では10年以上前から採り入れております。

セブンハット

◆5分で共通項を探し、チーム名にするワーク

セブンハットのワークに先立って、チーム分けをしているので、チーム名を決めていただくことからスタートします。それぞれのメンバー(今回は5名)の共通項を必ずチーム名に入れるというお題です。そのチーム名決めを5分で行っていただきました。

決まったチーム名は、

「つなぐ」

「うみせん☆やません」

「チームゼロ」

「チームオーバーF」

となりました。

共通項を探すということは、メンバーに対して何か共通項の切り口を投げかけることになります。今回はあまり耳にしませんでしたが、血液型というのは共通項の常連です。ただ、一致しないことが大半です。そこで、いろいろな切り口でメンバーに質問をすることになります。これが良い頭の体操になるのですね。

途中で共通項が見つかった時、チームは一気に盛り上がります。共通項を探すということは、相手のことをよく知ろうとすることに他なりません。チームビルディングとしてはよいワークになるので、毎回採用させてもらっています。

さて、ここからセブンハットに入ります。短時間でアイデア出しを行うのですが、標準は45分くらいとなります。以下の7つの切り口でアイデアを出し、チームでディスカッションしていただきます。

◆セブンハットの流れ

セブンハットの流れは、以下のようになります。

それぞれの時間、決まった切り口で議論することになります。このワークで特に意義があるのが「4番目にあるブラックハット」の存在です。ともすれば、批判的なことを終始言ってしまう参加者も多いのではないでしょうか。私は会社員時代そういう会議がほとんどだったと感じています。

その批判的な意見の時間を、真ん中の5分に閉じ込めてしまうのが、セブンハットの大きなポイントです。出たアイデアに対して、すぐ問題点を言いたくなってしまう気持ちはよく分かりますが、グッとこらえて、他の時間は前向きな議論に徹していただくのです。これで、チームの雰囲気は間違いなく良くなります。(数十回各所で実施していますが、1度だけ終始足を引っ張る発言をするような方がいらっしゃいました。その際は、私がファシリテーターとして軌道修正をするように働きかけをします。)

今回のテーマは、これです。

それでは、本日のホワイトボードを見てみましょう。

セブンハットの風景
セブンハットの風景
セブンハットの風景

◆発表

今回のディスカッションの時間は44分でした。この時間で出てきたアイデアが、以下の写真のホワイトボードに書かれたものです。1チームは、裏面にもびっしり書かれていた状態です。

セブンハットの風景
セブンハットの風景
セブンハットの風景
セブンハットの風景

*イラストがここまで描かれていたのは初めてでした!

それぞれのチームで、どんなビジネスになったか、5分で発表していただきました。

セブンハットの風景

全体の会場風景はこんな感じです。

みなさまお楽しみいただけたら嬉しく思います。おそらく全員が初体験のワークだったのではないかと思います。あまりうまく機能している事例は聞いたことがなく、アイデア出しのフレームワークとしては使われていないと認識しています。ただ、身近な範囲ではご愛顧いただいておりますので、引き続き今回のワークでの様子を次に活かしていきたいと考えています。(差し当たり、夏から始まる津島商工会議所での創業スクールで実施予定です)

◆後半「創業に向けて」
さて、後半は起業を実現したいみなさまへのメッセージが中心になっています。
起業したばかりの方からよく「いろいろやっているのですが、もう何をしたらよいか分からなくて・・」という相談を受けます。そんなときに、「起業マップ」と名付けた次のような資料をお見せします。

起業マップ
起業マップ

事業によって、みなさまの置かれた環境によって何が有効か、そうでないかは違いますが、私が過去30000件超の相談を受けてきて感じるのは、「まだまだやれることはある」ということです。

本日お話しした中で、例えば「プレスリリース」をしたという方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。「もう何をしたらよいか分かりません」と相談された際に、プレスリリースをしたという方は限りなく0%に近いです。多くの手段があるということを知っていれば、どれだけ心強いことでしょう。

起業を志すみなさまを勇気づけるツールになればと思い作っていますが、普段の相談業務の中で使用する場面はとても多いです。(見たことがある方も多いかもしれません)

最近ではITツールも充実しています。無料でプロモーションできるツールなので、どんどんチャレンジしていただければと思います。

◆後半「創業に向けて」

前半のアイデア出しのワークが終了しました。あとは起業を志すみなさまにお伝えしたいことを、時間のゆする限りお話しする時間です。

単発の講座でこれだけお話しすることもある「起業家に必要なもの」という20の項目のお話をしました。

起業家に必要なもの1
起業家に必要なもの2

今日触れたのは、1,2,3,9,11,15,16です。

私自身、この20個の中で1つ選ぶとしたら「11」にします。Steve Jobsのスピーチにある言葉です。
いつか繋がるかもしれないと思い、行動することに価値があると考えています。すぐ成果を求めると、そうならない結果となることが多いのでがっかりするかもしれません。でも5年後10年後に繋がっていくかもしれません。そう考えると、どんどん行動に投資が出来ると思います。私もそう思いながら、日々時間の投資を行っています。

◆最後に
起業して、みなさま理想の生活を手に入れたいとお考えのことでしょう。私自身も、20年前はあれこれ理想を考えていました。がむしゃらに行動してきましたが、現在は、その時に想像もしていなかったような未来を実現できています。

現在の行動が未来を創っていきます。行動が空振りに終わってしまうことも多いかもしれませんが、いつか繋がるかもしれないと信じて、積極的にチャレンジしていただければと思います。

ただ、多大なお金を要するものに関しては、よく検討してから決断してくださいね。
(最後にお話しした「お金にまつわるトラブル」の話です)

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