審査基準にもとづき、AIが採点
補助金申請の経営計画書をつくり、審査に通れば「採択」となります。
小規模事業者持続化補助金の場合は、審査基準がいくつか書かれています。これを満たすように文章を準備するわけですが、今回、文章をChatGPTに採点させてみました。
全体を一括で採点、というのは無理があるので、審査項目を小分けにしてみます。まず、下記の部分を採点してみます。素材は、私が経営相談の際に使用している自前の記入見本です。
プロンプトはこんな感じで作りました。
それではChatGPTの回答を見てみましょう(ドキドキ)。
ChatGPT先生の採点
ChatGPT 上記の経営方針に基づき、審査ポイントごとの採点を行います。
ポイント1:経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。
あなたの経営方針は、高い調理技術を持つ職人の存在、人気メニューおよびネットでの売れ筋商品という自社の強みを明確に活かす方向で設定されています。新商品の開発、店頭での販売およびインターネット販売の強化を目指している点も、これらの強みを基にしています。この方針は自社の強みを適切に踏まえており、目標達成に向けての具体的なプランが示されています。
採点:5点
ポイント2:経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか。
方針では、2020年以降、店舗に来店することを控えたいが自宅で同店の味を楽しみたいと考える常連客が増加している市場の変化に対応する形で、自宅で楽しめる新商品の開発および販売を計画しています。これは対象市場の特性とその変化を踏まえた適切な対応であり、特に現在の社会的状況下での消費者ニーズに注目しています。
採点:5点
結論として、あなたの経営方針は自社の強みと市場の特性をしっかりと踏まえており、両審査ポイントにおいて高評価を得ることができます。
結果を見て
よかった。満点でした。
ちなみに、過去の持続化補助金のホームページ内に公開されている記入見本の一つを採点してみたら、3点と4点という結果になりました。きちんと採点をしている様子です。
残念ながらこれを書いている現在は、持続化補助金の公募が発表されていません。他の補助金など、審査基準が公表されているものに対して文章を用意する際は、ChatGPT、使えますね!
あちこちの公的機関で数百の申請書を見てきましたが、今回ChatGPTに見てもらった部分が、特に抜け落ちやすいです。
②経営方針・目標と今後のプランの適切性
○経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。
○経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか。
ちなみに、満点でなければ、次のようなプロンプトを打ちます。
では、先ほどの文章で両方のポイントで5点を獲得するための経営方針の記述モデルをお願いします。
そうすると、お手本を作ってくれます。もちろん、現実に即した内容にしなければならないので言うまでもありません。あくまで参考として、ご利用ください。