せと・しごと塾 2年ぶりの卒塾式

せと・しごと塾 第13期卒塾式 せと・しごと塾
せと・しごと塾 第13期卒塾式

みなさまこんにちは。

昨年は開催されなかった「せと・しごと塾」ですが、今期は第13期が無事に開催、昨日終了しました。

7月の開講から、途中緊急事態宣言の発令により、10月終了の予定が12月となりました。

(追記1)3期生林ともみさんから、卒塾式の写真をいくつかいただき、追加しました!

(追記2)市長コラムにてご紹介いただきました。リンク先に動画の紹介もありますので、ご興味のある方はご覧ください!

 

 

<事業計画発表会>

会場は、予定変更に伴い瀬戸商工会議所で実施となりました。毎年瀬戸蔵4階の大ホールで実施しているのですが、今回はこじんまりとした雰囲気です。収容人数の関係で、オーディエンスも制限されました。発表者近くの配線の数々は、オンライン配信のためのものです。瀬戸商工会議所の小池さん、瀬戸市役所の小木曽さんを中心に、金曜日の午後から準備をしていただいたおかげで私は楽をさせていただきました。お二人ともコロナになってから映像技術を身につけたと思います。頼もしいですね。

今回発表会の大きな題字を書いていただいた三輪さんも13期生。題字作成のメイキング映像も発表の中で披露されました。
遠方からもネット経由でお仕事が入ったという事で、今後世界に羽ばたいていただきたいと思います。

題字の話は事前に聞いていましたが、当日講師陣のネームプレートも準備されていたのには驚きでした。
この木製ネームプレート、いただきましたので今後も活躍する事があるかと思います。

スイッチャーを使用して、スライド使用時は映像を切り替えて、上のような感じになります。
左下に小さく発表者が写っています。

イケメン二人をどうぞ。
司会担当の神谷さん(瀬戸市役所)と機材のセッティングをしてくれた小池さん(瀬戸商工会議所)。
しごと塾の開催に尽力いただきました。ありがとうございます。

お昼はキッチンカー事業を営む伊藤香織さんのキンパ丼。
右上に小さく写っているおつまみのおかげで、昼からビール気分に。

今回の発表は市場調査関係のデータも充実していたように思えます。
様々なデータを入手する事で、起業する際の判断基準が増えるので、「バクチ」となる可能性が下がってきます。
進むも退くも、自信を持って選択して頂けたらと思います。

こんなおやつも。原材料がすべてはっきりした試作品となっていました。
個人的に、健康管理をメリハリをつけながら実施しています。
毎食何をどれだけ食べたか、おおよそのグラム数も記録して2年半が経過しております。
安心していただける食べ物はありがたいですね。

日本政策金融公庫名古屋中支店の堀井様。事業計画発表会のコメント、激励をありがとうございます!

今回の事業計画発表会、開講から中間発表を経て、最終の発表となり変わったことがあります。みなさんの計画に、他の塾生さんや瀬戸市近郊の企業名、団体名が入ってきたことです。そうやって人が繋がっていくのだなあと、改めて感慨深い思いでした。逆に言えば、みなさん自身が他の方の将来計画に組み込まれていったということです。考えてみると、すごいことではないでしょうか。私も開業以来18年、多くの出会いがあり、今の自分を作ってもらっています。

<卒塾式>

*事業計画発表会の後は卒塾式が執り行われました。瀬戸の伊藤市長をはじめ、関係者のみなさまが一堂に会し、卒塾生のみなさまをお祝いしました。残念ながら写真はありません。すみません・・・(どなたか持っていらっしゃったら私宛に送ってください)
3期生の林ともみさんから、写真をいただきました。ありがとうございます!

瀬戸市長より、卒塾証書の授与。第1期からの伝統です。

私もスピーチさせていただきました。原稿用紙2枚分、事前に文章を用意していましたが、みなさまの表情を見ながら、半分以上原稿とは違うことを話しています。

事務局、瀬戸信用金庫中島さんと市役所の小木曽さん。お疲れ様でした。
小木曽さんは第1期の立ち上げ時の担当者で、時を経てまたここへ戻って来られました。

あの時の温かい雰囲気は今も似ていますが、外部環境は激変。
そして第1期から皆が+13歳となっています。(昨年未実施なので、1~13ですが、+13年なのです)
第1期は私より年下の塾生さんが1人しかいませんでしたが、今や塾生さんの平均年齢が私より下です。
じわじわと年を取っていくものですね。。

終了後は広報の方がいらっしゃって、記念撮影。塾生さんのマスクなしの姿、初めて拝見しました。
コロナになったので、懇親会はおろか、一緒にランチなど食事をしたことも、一度もありませんでした。
今がいかに異常な時期なのか、少し衝撃を受けた瞬間でもありました。早く収まってほしいものです。

カメラマンが左側に移動して、斜めから撮影。私はそのまま正面から・・・

最後は、卒塾証書を持って、私も混ぜていただきました。

<卒塾生さんへのメッセージ>

卒塾おめでとうございます。入塾時もお話した、自立・貢献・挑戦の3つを大事にしていただきたいと思います。

(1)自立・・・まず最初に「自立」です。
現在国のプロジェクトチームなどで、「自走」という言葉が使われるようになってきました。公的機関が「伴走」型支援で事業者の手助けをするのも大事ですが、ゆくゆくは自走していただき、次の伴走対象事業者に移行するという考え方のようです。

主体的に課題に取り組み、解決方法を考えていってください。起業したけれども、売上が思うように上がらない。そのとき、どのようにするかを考えて、そして相談して下さい。答えを安易に求めるのは危険です。起業家と言うのはビジネスの世界では「初心者」と見られて、悪質商法の「カモ」にされることがあります。2021年も、いくつか詐欺的な商売から事業者を救い上げなければならないような相談がありました。自ら考えてください。「楽して集客できる」という、業者の安易な誘いに乗ってしまうと、お金を失う結果となります。

起業を目指すという事は、みなさん自身で未来をつくることです。人に作ってもらうことではなく、他人の人生を生きることでもありません。「自分の頭で考えて」、「悔いのないように動いて」いただければと思います。

(2)貢献・・・2番目は貢献です。
誰かの何かに貢献することによって、対価が得られます。それで生活をつくることができます。社会貢献という大きな概念ではなくて、「誰かの役に立つ」「喜んでもらう」レベルでも商売になります。「自分はこういう資格を持っているから、それでお金を稼ぎたい」とお考えの方もいるかもしれません。最初はそれで良いのですが、徐々にお客様目線に切り替えていってください。顧客の求めるものが、自らの資質(リソース)で解決できるか。できなければ、頑張って身につけなければならない技術もあるでしょう。資金も溜めなければいけないかもしれません。お客様目線で考えないと、この「供給過剰」の時代では選んでもらえません。

なお、全員がお客様ではありません。間違ったターゲットに目を向けてしまうと、本当に大事なお客様を失ってしまいます。「ただ安いものが欲しい」人たちは、みなさんの本当のお客様ではない可能性が高いでしょう。

(3)挑戦・・・最後に、3つ目は挑戦です。
みなさん入塾してから、どんな挑戦をしましたか?
みなさんはしごと塾の願書をドキドキしながら提出したと思います。これも挑戦ですね。昨日の発表もドキドキした事でしょう。終わった方は余裕の表情となっていたようですが。最終日に向けての念入りな準備など、それもまた新たな挑戦だったと思います。

みなさんがお客様のことを考えて動き、挑戦する姿は、家族も仕事仲間も見ていますし、我々支援する立場の者も見ています。そして、周囲の人を動かすこともあります。それを実感することもあったのではないでしょうか。私はいつも、地域や世の中、身の回りの課題を解決しようと挑戦する「少しばかりの心の余裕」を持った方を増やしていくと、きっと住みやすい地域が実現していくと考えています。塾生の久保さんが地域のお掃除を始めたのも聞きました。心の余裕を持った方が徐々に増えていくことが、地域を少しずつ変えていき、大きな力となっていくことでしょう。13期生のみなさんの挑戦も、きっと周囲、ゆくゆくは社会を変えていくと思います。積極的に考えて、行動して、数多くの挑戦をしていってください。

失敗もあるでしょう。全て成功すると考えてしまうと、がっかりすることになります。ただ、少しずつ成功体験を繰り返していくことで、挑戦していく行動が加速します。

個別相談にいらっしゃった方は感じていると思いますが、私は「代わりにやってあげる」という、みなさまの挑戦の機会を奪うようなアドバイスはしないようにしています。みなさま自身が挑戦を繰り返して成長して、未来を切り開いていってください。

開講時にもお話ししましたが、私は病気で倒れて半年療養した後の2003年に起業して、現在18年経過しました。当時「こうなったらいいな」と考えていた「ぼんやりした未来」よりも、想像をはるかに超えている、予想すらしていなかった未来が待っていました(それが現在です)。

素晴らしく前向きなお客様たちと接して、元々「超」がつくほどネガティブ思考な私の考え方も大きく変わりました。辛いこと、重たい課題が目の前に現れた時に、上手に頭の切り替えをする経営者と多く接してきたおかげで、私も自然と切り替えが早くなってきました。

ちょうど前澤さんが宇宙に行って、「宇宙兄弟」という漫画が少し話題になっています。弟が宇宙飛行士で、月で行方不明になるときに、兄が宇宙飛行士の試験を受けていていました。途中でJAXAの担当者から「試験を辞めること」を打診されますが、「今自分にできることは何もないので、続けます」と言います。自分のコントロール下に置けないことを理解する事は、私も大事にしています。人の考え方を簡単に変えることはできません。今自分にできるベストを尽くす、それを続けるというコツを身につけてきたことで、随分肩の力が抜けた気がしています。考えても仕方ないことにくよくよ悩み、時間を浪費する事は大幅に減りました。

みなさんも、想像すらしない未来が待っているかもしれません。やや暗い世の中ですが、「地域の課題をビジネスの手法で解決したい」と思い入塾されたみなさんは、「少しばかりの心の余裕」を持った方だと思います。みなさんの周囲を、みなさんの行動で少し明るくしてください。そして、充実した日々を過ごしていただきたいと思います。起業する人も、そうでない選択をする人も、応援しています!

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